リピジュアに注目☆

保湿成分として知名度が高いのは「ヒアルロン酸」ですが、保湿力に優れるのは「リピジュア」です。リピジュアは保水性に優れ、水洗い1時間後の乾燥時でも高い保湿力を維持できることが確認されています。医薬品、化粧品やシャンプー、コンタクトレンズ等においてもその活用方法は幅広いものとなっています。

アフターモイスチャーローション当院での取り扱い化粧品、サンソリット社のアフターモイスチャーローションにもリピジュアが配合されています。乾燥肌向けの商品になっていて、潤いのベールを作ってくれるため長時間の保湿効果が期待できます。さらに、この潤いのベールは外部からの刺激物や花粉やハウスダスト等のアレルゲンに対する防護膜にもなります。

また、リピジュアはアレルギー反応も起こしにくい物質のひとつでもあります。元々人間の涙にも含まれるリン脂質という成分をモデルに作られた生体適合性物質なのです。なかなか肌に合う化粧品が見つからない・・という方は、試してみてはいかがでしょうか。

ジェネリック医薬品にするか否か。

ジェネリック医薬品は「効果効能は先発品と同等」と厚生省から認められていて、なおかつ価格も安価だということは以前もこのブログにてお伝えしていましたが、ジェネリック医薬品は「安い」だけではないのです。

薬飲みやすい大きさや形に改良したり、にがみを抑えたりと患者さんの負担が少しでも減るようにさらに開発が進んできているのです。使いやすくて安いなら誰だってこちらを選びます。

A子個人的にもジェネリック医薬品には賛成なのですが、実は気をつけなければならない部分もあります。確かにジェネリック医薬品は良いことが患者さんにも沢山あるのですが、効果の出方や副作用などを疑問視する医師が多いというのも実情のようです。

例えば、効果効能は同等という点。同等という表現にされているのは「完全一致ではない」ということです。同等の効果があると認められる誤差は許容範囲10%程度はあるのではないかと言われています。統計をとって効果効能の同等レベルの試験をクリアしても、添加物などに差があると薬の体内への吸収量等にも変化が起きたりという「効果の出方」に差が生じる場合もあり得るということです。

患者さん自身もジェネリック医薬品がどういったものであり、ご自身にとってどんな薬なのかとい事をよく知った上で使用することが大切です。担当医師や薬剤師とよく相談をして選択なさるのが一番です。

眼軟膏を塗るときは、綿棒をご活用ください☆

眼のフチのあたりの出来物とか、目頭のあたりとかにプチッと炎症があったりすると眼軟膏なるものがお薬として処方されることがあります。

軟膏は通常、清潔な手や指で塗ることが多いのですが目のフチのような細かい部分にはなかなか塗りにくいものです。

抗菌綿棒
良い方法は?!というと、「抗菌の綿棒」を使用することをお勧めします。薬局薬店などで数百円くらいで購入できます。綿棒の先に適量を出して、炎症部位に持っていくと塗りやすいです。また、炎症を起こしている部分なので直接指で触れるよりは抗菌の綿棒を用いる方がより清潔な状態で薬を塗布できますので、手指の常在菌から悪さを未然に防ぐことにもつながります。

ちなみに、強度の遠視眼であったり老眼の度合いがかなり進んでいる方は目元の細かい部分に薬を塗るのは大変なことです。このような薬の塗布に限らず、特に女性の場合は何歳になってもお化粧はするものなので、アイメイクをするときは非常に涙ぐましい努力をされているのです。是非ともご家族が率先して協力してあげてください。

メニコンMAお疲れ様でした。

メニコン社より発売されていたメニコンMAの販売が、2016年3月をもって終了することとなっています。1988年(昭和63年)に発売になって以来、長年愛用されてきたという方には残念なお知らせです。

近年は酸素透過率の高いシリコーンハイドロゲルレンズをはじめ、使い捨てや定期交換タイプのコンタクトレンズが主流となり、どのメーカーの製品でも従来型と呼ばれるソフトコンタクトは姿を消していっています。
MA
長きに渡ってユーザーが離れなかった理由として、「表裏」のマーキングが濃く鮮明に表示されていたという事が挙げられるのではないでしょうか。
右の写真のように、メニコン社のマークとベースカーブを表す数字が青い字で明確に記載されています。特に年配の方ですと、これを頼りに見分けているというお話もよく耳にします。

では、生産終了後はこういった明確なマーキングがあるものは?!というと、マーキングというよりは形自体が裏返しだと変形するという形状で作られたコンタクトが出てきています。

例えば同社の2ウィークアテンションは表裏が一目瞭然です。マーキングを見ずとも判別が可能です。酸素透過率以外の利点を重要視してMAを選択されていたということであれば、今後の参考になさってみてください。

ただし、酸素透過性の高い製品が目に合うようであれば、そちらを使用する方がやはり目の負担を考えると適切です。そして長年活躍してくれたMAにはお疲れ様でした☆と言ってあげたいところです。

肝斑改善にトラネキサム酸☆

レーザー治療では炎症を悪化させてしまう恐れがある「肝斑(かんぱん)」。肝斑の見分け方としては、左右対象に”しみ”ができるという特徴があります。

シミを気にする女性肝斑の治療を目的とした場合、アミノ酸の仲間で「トラネキサム酸(トランサミン)」という飲み薬が使用されます。1979年に肝斑への改善効果が報告されてから、治療薬としてその名を馳せています。もともとトラネキサム酸には、メラニンの生成を抑制する、炎症を抑えるといった効果があります。

シミは紫外線を浴びると肌を守るために「メラニン」という物質を作ろうとします。トラネキサム酸は、このメラニンの生成を抑制することはもちろん、シミを発生させるプロスタグランジンという物質もブロックします。

肝斑が発症する原因の一つにメラニンを生成するメラノサイトの活性化があります。中でも肝斑に影響するといわれるのが、プラスミンというたんぱく質分解酵素といわれています。トラネキサム酸は抗プラスミン作用を持ち、メラノサイトでメラニンが作られる前に、メラノサイトの活性化を抑制して、肝斑の発症を抑えると言われています。肌の表面に出てくる前に対処していくということになります。

安全な薬ではありますが、副作用が全くないわけではありません。食欲不振や吐き気などが起こることもありますが、極めて稀で投与をやめればすぐに落ち着きます。また、長期的な使用をすると、血栓ができるリスクが高まりますので納豆キナーゼなど血液をサラサラにする効果をもつサプリや食品を積極的に摂取するよう心掛けることも大切です。

ビーソフテンローションだと、ベトつきがありません。

以前ご紹介した「ヒルドイドローション」、保険適用で乾燥肌を改善する優れものですが、全身に使用した場合は乳液のような液状になっているのでベトベトする・・。という使用感を持たれる方もいらっしゃいます。特に手で、ハンドクリームのようにして使う方には後発品である「ビーソフテンローション」のほうがサラッとしていてすぐに肌に浸透していくので使いやすいかもしれません。

ビーソフテンローション主成分はヘパリン類似物質で、お肌への刺激は低刺激。赤ちゃんからお年寄りまで問題なく使用可能です。お顔や手に限定されず、全身に使えます(ただし、眼や粘膜等は不可)

いわゆるヒルドイドローションのジェネリック医薬品のタイプが「ビーソフテンローション」なのです。

効果・効能は一緒でも添加物などに微妙に差が生じているため、形状が異なるものとなっています。

ベトつき感が気になるのであれば、薬剤師さんに「後発品」もしくは「ジェネリック」を希望するとお伝えいただければビーソフテンローションが選択されます。使用感を改善したい方は是非、活用してみてください。

ハードコンタクトレンズの取り換え。

ハードコンタクトレンズの寿命は一般的には1年半~2年くらいと言われていますが、最近の酸素透過性の高いレンズはもっと短い期間で汚れ等が付着して寿命になってしまうケースが多いのです。

ハードコンタクトレンズ花粉症を訴える患者さんが増えるこの季節ですと、いつもは調子がよいのに急に違和感やゴロゴロ感が出始めた・・!という方は、レンズに付着した汚れのせいかもしれません。

ある程度は花粉などを落とせるクリーナーなどを併用すると症状が改善することもありますが、絶えず飛び続ける花粉などのアレルゲンに対してはあまり有効とはいえません。アレルギー症状が落ち着くまではメガネを上手く併用することも大切です。

また、無理して使用していたハードレンズをそろそろ取り換える目安と考えても良いのかもしれません。

老眼を予防する方法。

老眼先日の駆け込みドクターで「老眼を予防する方法」なるものが紹介されていました。年齢とともに目にも老化現象が起こるのは仕方のないことなのですが、進行を遅くする・予防するという方法があるなら是非とも試してみたいところです。

老眼の原因として、老化によって水晶体が固くなるため膨らんだり元に戻ったりする収縮作業が上手くいかなくなること。また、これに付随する毛様体という筋肉が弱ることが挙げられています。ここでの紹介は、この筋肉のコリを和らげることによって老眼の予防につなげるという内容でした。

やり方は「100円メガネで手軽にできる!」というものです。

100円ショップの老眼鏡を使うのですが、具体的にはピントの合わない度数を買って、その老眼鏡を掛けて近くではなく遠くの方をぼんやりと見る。という手法のようです。注意点は、「ピントが合わないというのは、自分の適性度数よりも強い度数を選択する」こと、そして「無理して見ようとしない」ということです。

眼科の視力検査方法で、あえてピント調節の介入を防ぐ雲霧法という測り方がありますがこれを利用したといったところでしょうか。若い方でも、疲れ目の軽減になりますので、早めに行っておくと将来の結果に差がでるやもしれません。

プラセンタ、やはり継続したくなる!

プラセンタと名のつく注射やサプリメント、化粧品など様々な製品が存在しますが、いずれも地道に継続していくことが効果をもたらす重要なポイントになることは間違いありません。

当院でのプラセンタ注射は、「メルスモン」「ラエンネック」の2つの製材を用意しています。厚生労働省に認められ薬事法の認可を受けていて、安全性の高い国内ヒト胎盤エキスが使用されています。

メルスモンラエンネック

プラセンタの効果が目にわかるように感じられる方もいらっしゃれば、何か良くなったのかな?!とイマイチ疑問に感じられている方もいらっしゃいます。

後者の方はしばらくプラセンタ注射の投与を続けた後、投与をやめてしまう傾向になるのですが、この後にプラセンタの効果がわかる場合が多いのです。プラセンタの投与をやめるとジワジワとその恩恵を感じてくるのです。例えば、「最近肌荒れするようになった」「体がなんとなくだるい」「疲れやすくなった」というような症状が出るようです。

いつから体調不良を感じやすくなった?と記憶をたどってみるとプラセンタの投与をやめてからじゃないの?!と・・。そんな訳で、またプラセンタ注射を開始しようと決断される方が多いのです。

プラセンタ注射は予約不要です。気が向いたときにお気軽にどうぞ!

メガネの掛け合わせ、無理する必要はありません。

眼科医当院でメガネを処方する際、先生の指示にしたがってメガネの度数が決定されます。ですが、先生の提示した度数を必ず使用しなくてはならないという決まりはありません。

確かに病状によっては変更が難しい場合がありますが、通常はメガネを使用される患者さんご本人が「メガネがあると見やすい」「楽になった」と思えるようなメガネを作る必要があります。両眼で1.0が見えるくらいで作られる方が多いとされていますが、あくまでも一般論です。

実際に使えるメガネになるかどうか、掛け合わせ(試し掛け)をしているときに、「非常に疲れる」とか「見えにくい」「歩くとフラフラしそう」など、あれっ?!って思ったことがあれば、無理に続ける必要はないのです。

これなら使用できそう!と、安心できるような度数で調整をすることは何度でもできますから、気になることは近くのスタッフにどんどん伝えてください。視力は目安なのです。眼科側の、一般的にこのくらいの視力が出ているなら問題ないのでは?という認識と、使用者ご本人の見え方の満足感は必ずしもイコールではありません。

無理して作成しても使えないメガネになってしまったら、意味がありませんよね。気になる点を遠慮して言わないとするより、ちゃんと教えていただける方が先生も実は嬉しいのです^^