緑内障の目薬は、お風呂の前にする方が良い?

緑内障の患者さんは、眼圧をコントロールするために
その目薬を常用しますが、
目の下が黒ずんでしまったり、睫毛が伸びてしまったりという
副作用がどうしても出てしまいます。

例えば、「一日○回点眼」という指示が出ていると思いますが
どんなタイミングで、目薬をさすほうが良いでしょうか。

 

上記のような黒ずんできたりするような副作用を
少しでも出にくくするために
夜に点眼するタイミングは、
「お風呂の前」に点眼していただくと
よいでしょう。

普通に考えると、お風呂からあがって
綺麗さっぱりしたところで点眼する方が良いのではないか。
と思いますが、
この場合、目に入りきらなかった点眼液が
目尻などに残留します。
これが前記の黒ずんでくるなどの原因になります。
そういった理由から、お風呂の前に点眼し、
目から溢れてしまった薬液は、お風呂で洗い流してしまう!
という戦法です。

ただし、極端に目の中をお湯で洗ったりするのは
避けましょう。
優しく顔を洗う程度で問題ありません。
もしご家族で悩んでいらっしゃる方がいらしたら、
是非、教えてあげて下さい。

食事後の血糖値の上昇を抑えることは、美肌にもつながる。

以前から、糖尿網膜症に関連した
血糖値のコントロールについてはお話をしていますが、
このコントロールは、糖尿病の方に限らず
【美肌】を保つ意味でも、大変重要なこととなります。

 

では何故、美肌を保つことに関係があるのでしょうか?

食事をすると、体内に「たんぱく質」と「糖」が多量に入っていきます。
すると、「たんぱく質」と「糖」は体内で結合されます。
この結合されたたんぱく質と糖は、
もともと体内にあるコラーゲンを劣化させたり、排泄循環を悪くし、
肌の弾力まで落とす原因となります。

また、コラーゲンは通常透明色ですが、
たんぱく質からなるコラーゲンが、糖と結合すると
透明→黄色→茶褐色・・のように
変色していきます。

そのため、綺麗な白い肌も黄ばんでいってしまう!!ということになります。

 

もともと体内には「たんぱく質」は存在していますが、
その中にさらに食事の際
急激に血糖値が上がり、体内の糖の量が増えると
たんぱく質との結合が盛んに行われます。

 

ということは、血糖値の急激な上昇を抑えれば
この事態を少し抑制させることができます。

血糖値の上昇を緩やかにするには、
なるべく野菜から食べ始め、おかずなど(たんぱく質)を食べ、最後にご飯(糖質)という
順番にすると、満遍なく交互に食べていくよりも血糖値の上昇を抑えることができます。

また、ポリフェノール入りのお茶、野菜などが
たんぱく質と糖の結合スピードを緩める働きがあるとされています。

特保などに指定されるお茶飲料水などは、この点から有効的だと考えられます。
取り入れてみるのも方法の1つです。

 

美肌を守るためには、食事の際に
血糖値の上昇に気を遣うことも大切なのですね!

眼精疲労に悩むなら、コレステロール値を下げてみよう。

目が重い、疲れる・・・。
こういった症状を【眼精疲労】というのはご存知かと思います。

眼精疲労の原因には、目の屈折力など
さまざまな事が考えられますが、
コレステロール値が高い人は、眼精疲労を起こしやすい!
というのはご存知でしょうか?

では何故、コレステロール値が高いと、眼精疲労になりやすいかというと・・

目のまわりには、多数の毛細血管があります。
この血管を通して、目に必要な酸素や栄養素が送られているわけですが
コレステロールが血中に多い方は
これらの必要成分が目に行き届くのを、コレステロールにより
阻害されてしまうからです。

栄養がたりなければ、疲れやすくなりますね・・

コレステロール値が高いと内科系の病気ばかり
気にしてしまいがちですが、眼精疲労だけではなく、
目では他にも緑内障や糖尿病性網膜症のリスクを高めることにもなります。

 

また、一言でコレステロールといっても
必要なコレステロールとそうでないものがあります。

あまり、体にとってよくない。
いわゆる悪玉コレステロールを増やす食品は摂取に気をつけましょう。
(悪玉コレステロールの正常値は60~120とされています。
少なすぎても、多すぎても駄目です。)

この値をコントロールするには、やはり毎日の食生活での注意が
欠かせません。

特に食べる時に気をつけたいのは
「バター」「チーズ」「脂身」「ベーコン」「ラード」など
お菓子類では
「生クリーム」「チョコレート」 など。
これらは悪玉コレステロールを上げやすい食品にとされています。

 

また、朝食を抜いたり、早食いをしたりするのも
オススメできません! 夜、寝る間際での食事も考えなおすほうが良いです。

 

反対に、食べてもコレステロール値を上げにくいのは
魚介類、大豆、きのこ類、植物性の油(ベニバナ油やオリーブ油など)
などです。

いかがでしょうか?

目に血行不良で、眼精疲労が起きているケースなら改善がみられるはずです。

健康のためにも、コレステロール値を少し見直してみると
良いかもしれません。

睡眠は美容と健康にとっての要です!

栄養バランスのとれた食事、適度な運動、
これにあわせて、美容と健康のためには良質の睡眠が切り離せない
ものです。

最近では船橋でも気温の高い日があり、
窓を閉めてしまうと暑くて、なかなか寝付けなかったとか、
部屋の蒸し暑さで目が覚めたなんてことはないでしょうか。

特に気をつけたいのはエアコンで、
一晩中、冷房をきかせておくのは夏風邪の原因にもなりかねません。

肌の乾燥にも大きな影響を与える一因となります。
寝付くまではよいですが、睡眠中は体温が下がることも
頭に入れておくと良いでしょう。

また、「温度」よりドライモードなどで「湿度」を下げると
夏の寝苦しい夜には助けになります。
湿度が低いと体感温度も低く感じ取れますので、
寝つきにくいときは、エアコンを「ドライ」にするのも方法の一つです。

また、寝具も熱をためるものより、通気性の良いものを選ぶと
睡眠中も快適に過ごせます。

他にも、夜、寝る前にパソコンや照明などから明るい光を見ていると、
交感神経が活発化し、目が冴えてしまいます。

眠る時は交感神経ではなく、副交感神経を優位に持たせる必要が
あります。
旅行先に置いてある照明を少し思い出して見てください。
部屋をあのくらいの明るさに保つと、
体も寝る準備を整えることができます。

良質な睡眠をとれるように、ちょっとした工夫をしてみると
良いかもしれません。

眼圧が高くても、緑内障でない人もいる。

「眼圧が高い」=「緑内障」に100%かかっている。

・・・わけではありません。

緑内障は、眼圧値が高くなおかつ視野が狭くなるという
症状を伴います。

正常な眼圧は20mmHg以下、とされていますが、
それ以上に眼圧値があっても 、視野は正常というケースもあります。

例えば、人間の平熱はは36℃くらいが一般的とされていますが、
37℃以上あってもそれが普通だ、という人もいます。
これと似たようなものです。

このように、眼圧値だけが高く、視野が正常なケースを
「高眼圧症(こうがんあつしょう)」と呼びます。

 

しかし、緑内障でも軽度の眼圧上昇であれば
ほとんど気がつきません。

年月が経ってから視野が狭くなっていることに気がつくことが多く、
本当に初期の段階では
「高眼圧症」なのか、「緑内障」なのか区別がつきません。

なので、家系に緑内障の方がいるなど
遺伝的要素が考えられる場合はとくに、眼圧を下げるお薬を
投薬することが多いようです。

貧血で悩むなら、プラセンタを考えてみましょう!

貧血ぎみの女性って、結構いらっしゃいますよね。

まず、貧血といったらどんな症状を思い浮かべますか?
「めまい」「立ちくらみ」は、パッと思いつきます。

他にも、
「頭痛」・「食欲がでない」・「疲れやすくなる」などといった
症状がでます。

また、貧血=鉄分を取らないと!!というイメージどおり
鉄分が不足するとさらに
「枝毛が増えたり、髪の毛が抜ける」
「爪がまき爪になる」
「ご飯が食べにくくなる」など、
ちょっと想像がつかないような症状も出ます。

では、貧血予防に鉄分を効率よく摂取するには
何を食べるのが手っとり早いでしょうか。

鉄分の多い食品は、
「あさり」「レバー」「納豆」「あおのり」「ひじき」「干しエビ」「きくらげ」
などが代表的です。
健康の基本は、食生活にありますから
なるべく積極的に食べるようにしたいところです。

もし、こういった食べ物が苦手・・・ということであれば
「プラセンタ」をおすすめします。

プラセンタには薬理効果として、【血行の促進】と【血をつくる作用】が
認められています。

継続していくことで、貧血も含め様々な慢性疾患の予防に
貢献することでしょう。

ハードくんとソフトさん。

コンタクトレンズユーザーの方で、
ご自身が使用されているコンタクトレンズの名前を
ちゃんと言える方って、どのくらいいらっしゃいますか?

コンタクトレンズに不調があって来院された時、
使っているレンズが
「ソフト」か、「ハード」か、「使い捨て」か
くらいはお答えいただけるのですが、それ以上の
商品名まで覚えていらっしゃる方って
実際に少ない気がします。

ある程度レンズ自体にマーキングなどがあると
どのレンズを使って不調なのかを特定できて、対処法を
考えるのに役立つのですが・・

ただ、「ブレスオースーパーハード」とか「シードスーパーハイオーツー」とか
「アイミーサプリームアスフェリックユーブイ」とか
コンタクトレンズの名前って、各社趣向を凝らしてるようで
何回か聞いたくらいでは、忘れてしまうのも無理はないかもしれません。

そんな中、昔々

「ハードくん」と「ソフトさん」

という名前のコンタクトレンズがありました。

何?!このネーミングって思うかもしれませんが
実際にこんな名前のハードレンズとソフトレンズがメニコン社から
販売されていました。

これくらいインパクトがあれば、覚えていられそうですよね!

(ちなみに私、個人的には覚えやすくて好きだったのですが
今ではもう購入することはできません)

そういえば、メニコン社の社名の由来も、「目にコンタクト」の略称だとか
お聞きしたことがあります(笑)

 

いずれにしても、ご自身の目に入れて使うコンタクトレンズのお名前は
是非、覚えてあげてください。

視力は1.0に合わせないと、ダメな訳ではありません。

学校の視力検査などでもそうですが、
視力は1.0が見えるのが原則!!という考え方があります。

確かに、お子さんが学校生活で必要な視力を考えると
1.0が見える方が良いという、一つの目安です。

しかし、絶対に1.0視力がでるようにしなければならないのか?

という事を考えると、一概にそれが一番良い選択であるとは
いえません。

例えば、1.0見えるような度数でメガネやコンタクトレンズを
作ったとしても、

■度がきつすぎて掛けていられない。
■気分が悪くなってしまう。
■頭痛がしてくる。 ・・・etc

このような不具合が出てしまっては、折角つくったメガネやコンタクトも
道具として役に立たないものになってしまいます。

その方にとって、一番生活上で負担がかからない度数というのは
それぞれ違います。

なので、1.0が見えていないからダメ。とか
決めつけて考えるより、どの視力で一番楽にものを見ることができるか
というほうが重要になります。

 

0.7くらいしか視力的にはないけれども、
それでも生活上、全く見えなくて困ってしまうということは
ないでしょうし、不便が出てくれば
その時点で調整を加えてあげれば良いのです。

逆に1.0で合わせたのに、不調があるという方も!
一度調整を考えてみることをおススメします。

脇のボトックスの効果。

船橋でも今日は25℃を超える夏日となりました。
当院にいらっしゃる患者さんでも、半袖で来院される方もいるほど!

こんな季節に気になりはじめるのは脇の汗とにおいです・・・

デオドラントスプレーなどで対処するも、すぐに効果がきれてしまって
気になってたまらない!!
という方におすすめなのが、
「ボトックス注射」です。

ボトックス注射はボツリヌス菌の毒素(毒素といってもたんぱく質の一種です)によって、
筋肉の収縮を麻痺させる効果があるのはご周知の通りです。
ですので、シワの改善などをイメージされると思いますが、
脇に注射すれば、脇汗を出す筋肉の作用も止めることができます。

この時期に注射しておけば、4~6ヶ月効果が持続しますので、
ひと夏は脇汗を気にせずに生活できちゃいます。
しかも、半年も経てば効果がなくなってしまうものなので、
後遺症などが残ってしまうようなリスクもありません。

また、脇に注射をしたから腕が上げられなくなったりならないか?
と質問をいただくときがありますが、
ボトックスは局所的に効果をもたらします。
刺した部分から1~2センチ程度の範囲が麻痺する程度であり、
他部位に異常がでることはありません。

もともとボトックス注射は、眼科で眼瞼けいれんなどを治療する
目的として使われていたもので、医学的にも安全性が
高く認められているものです。

 

多汗症で悩んでいらっしゃるようでしたら、お気軽にご相談ください。

眼圧検査、苦手なのです。

眼圧検査って受けたことがありますか。そうです、空気が目にプシュっと当たるあれです。こんな感じの機械に顔をのせて測ったと思います。

眼圧測定器

この機械を使う方法は、ノンコンタクト法と呼ばれる眼圧の測り方です。かなり印象に残る検査の1つのようで、1度受けると苦手かどうかというのが極端に分かれるようです。

特に緑内障などが疑われている方だと診察の度に、目に空気をプシュッと当てられ眼圧をチェックするのですが、反射的に目をつぶってしまうと何度も測り直しをすることになります。いつ、空気が吹き出てくるのかドキドキしすぎて極端に瞬目の回数が増えてしまっていつまでたっても、検査ができないという方も多くいらっしゃいます。私も苦手なので、目をつぶってしまう気持ちはとてもよくわかります。

では、実際に眼圧検査を受けるときはどのようにすればよいでしょうか。まずリラックスします。しばらく目を閉じます。ゆっくり目を開けて、正面のランプを無理に凝視するのではなくぼんやりと3秒間見つめます。いかがでしょうか。1回で測定できればドキドキする緊張感も1回で終了です。ちょっとだけ勇気を出して検査を受けてみましょう。

他にもアプラネーション法やトノペン法という測定方法もありますが、麻酔などを行なってからになるので、一般的には一瞬で計れるこのノンコンタクト法で測定されます。